エンジニアの仕事の単価交渉は、会社であれば、営業職の社員がエンジニアに確認を取りながら行います。それが、フリーランスエンジニアとして独立したになると、クライアントと契約する際に自分で交渉することになります。
単価交渉の際の単価の決め方は、エンジニアのスキルとクライアントの予算によって左右されます。つまり、エンジニアのスキルが高いとクライアントが理解した上で、クライアントに予算がたくさんある状態であれば、何の問題もなくエンジニア側の希望額が通りやすいのでしょうが、現実的には、すんなり決まることは稀です。
重要なのは、最初の契約時にクライアントの予算の見極めとエンジニア本人のスキルを正しくクライアントに伝えられるかが鍵となります。クライアント側からすると、エンジニアのスキルが未知数な時点でリスクヘッジするためには、予算の上限で契約するといったことはせず、極力安く契約したいとの思惑があります。エンジニア側からすると、同じ仕事をするのであれば、できるだけ高く売りたいという思惑が働きます。
つまり、エンジニア側が、契約の最初から自分のスキルを適正な単価で評価してもらうには、クライアント側のプロジェクトの予算の把握すること、エンジニア自身が自分のスキルを正確に把握すること、エンジニア自身のスキルをクライアントに把握してもらうことになります。
そのためには、エンジニア自身がクライアントの社員と仲良くし、プロジェクトの全容を把握し、自分を事前に売り込んでおくというヒューマンスキルが必要です。